医療事務とは医療機関で行う事務の総称であり、その業務内容は多岐に渡ります。「事務」と言っても扱う対象は幅広く、一般的には受付、レセプト業務、外来クラーク、病棟クラーク、医療秘書の5つに大きく分けられます。
今まで事務担当者だった人でも、すぐに医療現場に従事できるわけではありません。医療事務は「事務+医療」の知識が必要です。
例えば、代表的な業務である医療費の計算では、単純に計算力があるだけで仕事ができるわけではないです。
医療費の単位は円ではなく点であり、専門的の計算式で行われます。「初診で○点、注射で○点、手術で○点、薬を出したら○点」といった具合です。
1点は10円の価値があり、この方式は全国共通であるため、医療機関で点数が変わることはなく、医療行為の中身によって、点数を加算していきます。
患者さんは何らかの保険に加入しているわけで、仮に「100点=1,000円」になったとして、患者さんに1,000円を請求することはありません。
3割負担の患者さんは「30点=300円」を支払い、残りの「70点=700円」については、保険元に請求することになります。この請求書作りを「レセプト業務」と呼んでいます。レセプト業務は医療事務でも経営の要となる仕事です。
レセプト業務以外にも医療事務には多くの仕事があります。まず、「受付」では診察券の発行、保険証の確認、医療費の受け取りなどが行われます。
受付が済んだ患者さんの順番が来たら、診察室の場所を伝えます。大学病院などは構造が複雑ですので、誰が聞いてもわかりやすい説明が不可欠です。
続いて、先ほどのレセプト業務ではカルテの管理と保管を行い、患者さんが診察や治療を終わった後に、医師による診察、治療、薬などの情報をデータ入力をします。そのため、コンピューターの基本操作と医療行為の判別能力が求められます。
次に外来の患者さんの受信の受付、案内、カルテの準備を総合して行う「外来クラーク」、各種伝票の処理、診察の準備、面会者の応対などの病棟内の事務を行う「病棟クラーク」があります。クラーク業務は患者さんと医療スタッフの橋渡し役です。
最後に医師や看護師の数が多い比較的規模の大きな病院で活躍する「医療秘書」があります。診療、経営管理、研究、教育など所属する場所で大きく業務内容が異なりますが、スペシャリストをサポートする仕事です。
いずれの業務も患者さんで溢れる病院内でのスピードが大事ですが、正確さもより重要となってきます。さらに業務のスキルだけではなく、人と接するコミュニケーション能力も磨いておきたいです。
また、医療事務は非常に人気があり、通信教育の大手では、2009~2010年と人気講座ランキングで1位になりました。本来、仕事をする上では、医師や看護師のような国家資格がないため、誰でも働くことができます。
しかしながら、医療事務スタッフには専門的な知識や技能が求められるため、民間資格はそのスキルの証明ともなり、転職で資格の取得は必須とも言えます。
医療事務の3つのメリット
独学では通信教育がベスト